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喫茶去庵日記3月11日

ご近所の花たちよりも幾分遅咲きの我が庵の梅もボケも漸く花を咲かせました!急に暖かくなって、正に春になってきました。毎年、騒がしく鳴き続けるウグイスも2日には初鳴き、今日はまだ上手く鳴けずに「ほーっけきょ」とか「ほーっすいっちょん」?とか何だか昆虫のような鳴き声ですが朝早くから鳴いています。これから、毎日、騒がしいほど鳴き続けます。きっと、良きパートナーを得ようと頑張っているのでしょうね? 本日のお客様は、神戸から男性2女性1,3名の仲良し大学生でしょうか?茶会体験をご希望でしたが、他のご予約が入っていて時間が取れないので申し訳ないのですが、抹茶をご自分で点てていただく体験にしていただきました。慣れない正座をしながらお点前の一部も正式に行いながら~もう大変!お茶は点てたいが足がしびれて立て膝にしたり正座にしたり、でも三人共、上手に点てて満足顔で美味しそうに飲んでいました~お疲れ様でしたね。その後は、埼玉県からお見えになった母娘(ご姉妹かと思いました)、二月堂のお松明を観に来られて、喫茶去庵の体験を見つけて、やはりご自分で抹茶を点ててみる「点茶体験」をしていただきました。すごく仲の良い母娘で心が和みます。でも、普段味わえない「和」の世界に喜んでいただきました。夕方は、こちらも母娘で、正式な形でお茶を点てお客様をもてなす「点前」の「薄茶棚点前」を炉でやっていただきました。お嬢様はなんと4年生、かなり長い時間正座を続けて、尚且つ、点前も難しいのに私の点前の真似をしながら、しっかりとやってくれました。とてもお茶に興味があるようで、熱心に私の説明に真剣に聞き入ってくれました!また、来て下さいね~今度は茶会を正式に体験して下さい。本当に皆さん楽しく体験されていました!幸せ、幸せ!

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喫茶去庵日記3月3日

弥生の日の出です!春がやってきましたね~炉の季節もあと二か月となって炭も軽やかにして、釣釜になります。今日は桃の節句(雛祭り)です。釣釜は曲線の綺麗な鶴首釜に、茶碗は春を表す、貝合わせに紅白梅、青海波に海松の絵、替え茶碗は雛祭り絵を、蓋置も雪洞にして祭りを華やかに、また、朱漆に束ね熨斗蒔絵の大平棗を合わせて節句のお祝いに、水指は祥瑞四君子で更に祝いを盛り上げます。残念ながら、良い桃の花が近くで手に入らず、少し細く花も寂しいものですが、菜の花を一緒に生けました。こんなお道具の取り合わせをしていると、何か華やいできて楽しいい気分になりました。素敵な雛祭りになりました。

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喫茶去庵日記2月22日

ひな祭りが近づいてきました。喫茶去庵では大きなひな飾りがないので、今年も小さくて可愛いやきもののお雛様を飾りました。二種類のひな飾り、それぞれ独特の雰囲気があってとても可愛いもので、長い間見ていても飽きませんし、何だか生きているようにも見えてきます。これで3月3日の桃の節句の準備もできて春を迎える気分になってきました。 飾り終わった後、今日は珍しく東京からご家族4人で「点前体験」に来られました。当初、女性のお名前で4名様の体験予約が入って来ましたので、いつもの準備でと思っていましたが、お客様からご連絡があってメンバー構成をお尋ねすると、60代のご夫婦に大学生の男女のお子様がご一緒とのこと、慌てて準備をやり直して、炉の薄茶棚点前の設えを茶室に2セット作り、お二人がお点前を、残るお二人はお客様になっていただき、それを主客変更して行ってもらうことにしました。とても仲の良いご家族で予定よりも40分ほど長くなってしまいましたが、本当に楽しく素敵なお点前の体験になりました。4人とも長い時間正座をしての体験でしたのでお帰りの際は、きっと足が痛かったものと思います。でも、親子4名様での体験は珍しく、特に、本当に仲良く終始笑いながらの体験でしたので、こちらも何だか心が温かくなりました。きっとまた来ていただけると思います。お待ちしています~「次は、茶会体験を~私がお点前いたします!」

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喫茶去庵日記2月16日

今年はフキノトウが出てくるのが遅いなと心配していましたが、今朝早く喫茶去庵の庭にいつもの通り8株ほどが出ているのが確認できました。まだ小さいものが多いのですが、今週末あたりには天ぷらにしていただきたいなと思います。スーパーなどの店頭に置かれている養殖物(ハウス栽培)には無い苦みや灰汁が強いのでフキみそなどにするより天ぷらの方が美味しくいただけるし、お酒にも合います。少しづつ春が近づいてきているようですね!これから、土筆、ノビロ、ワラビ、タラの芽、と忙しくなってきます。

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喫茶去庵日記1月28日

もう1月も終わりですね~ついこの間、新年が明けて「おめでとうございます!」初詣はいつものように春日大社、御霊神社さんから大安寺さんへ良いお参りでした~!4日から皆さんご出勤、喫茶去庵も一応、営業始め|最初のお客様はなんと三名の親子連れがお茶会を体験して下さいました~!さあー頑張るぞ!って言っているうちに、初稽古も始まって、松の内が過ぎてお飾りを外すと途端に、何もない普通の日常がやってきました。それでも、22日は「若草山山焼き」23日は「大安寺のがん封じ笹酒」があって、少し気分が正月に逆戻りしたような?でもでも、もうこの週末は1月の終わりです。 大和文華館で「日本のやきもの」~縄文土器から近代京焼まで~の特別企画展が開催されていて行ってきました。縄文土器に始まり弥生、そして、土師器、須恵器、六古窯と日本のやきものの基礎が出来上がり、中世に至って茶の湯に大きく影響され「茶陶」が生まれます。その後の京焼を初め各地の国焼が広がりを見せてくる~日本のやきものの足取りが良く判る展示でした。これに加え、東洋陶磁美術館に行けば、日本を取り巻くやきものの全てが理解出来るように思いました。大和文華館は蒐集家や企業名が美術館名になく気に入っていますが、蛙股池を前にした小高い丘上に建つ館を巡るように庭には木々や草花が沢山植えられていて、手入れも行き届いて、とても癒されます。残念ですが、梅もチラホラ、蝋梅も少しだけ花がついているだけでしたが、真冬の寒々としたものは感じませんでした。これから春を迎え暖かくなってきたら、どのようなお庭になるのか楽しみですね!

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喫茶去庵日記1月7日

1月7日は「七草」、正月の間に食べたお節やお酒などで痛めた胃の負担を軽くするなどの意味で「七草粥」を食べる習慣があります。当然のことながら、これらも中国大陸からやってきたものでしょうが、日本でも長く続いていることから、我々にとってとても良いことなのだと思います。草々、当庵でも「七草粥」をいただきました。確かに、滅茶苦茶美味しいという訳ではありませんが、野菜大好き人間の私にとっては何とも味わいのある食べ物です。それに、長い間、風習として続いてきたものと思うと、何やら神秘的なものを感じ、胃の中から身体全体にぴしっとした感触が伝わってくるような気がしました。七草は、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草」って覚えるんだそうですが、野菜になっているものと、野べにある野草の集まりです。最近では「七草粥」用に栽培されているものを食べているのですが、基本的には田んぼや畑に生えてくるものですから、食用には問題なく、身体にも優しく良いものだと思います。 神秘的なものを食べた後は、毎年ではありませんが正月三が日の後でお参りしている生駒山の「宝山寺」に行きました。宝山寺へお参りする時はほぼ毎回のように境内には雪が残っていることが多いのですが、今年は温暖化なのでしょうか?全く雪の姿も凍ってもなく、いつも滑ってしまう石畳や石段もスムースに歩くことが出来て、ついつい、多宝塔、大師堂から奥の院へと足が向いてしまいました。多宝塔から見下ろす伽藍や木々の向こうに生駒市街、その先に春日の山々が見渡せてとても良い気分になれました。聖天さんの裏に岩壁のようにそびえる岩山に岩窟の般若窟が見えて、その中に「虚空蔵菩薩像」が座しています。役行者や弘法大師、湛海律師などがここで修行したとのことです。このような実際に修行をした場所を見ると、自ずと手を合わせてしまうのはなぜでしょうか?神や仏と出会うと、突端に手が自然に動いていきます。不思議なものですね!今年も、元旦の初詣に始まり今日の宝山寺、とても神聖で身体が清められたように感じます。来年は、往復石段の参道を歩いてお参りしようと思います!?(凄い決意です?無理でしょうね~駐車場から奥の院までの石段だけでもかなり足にきました!)

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喫茶去庵日記1月1日

あけましておめでとうございます。今年元旦の「喫茶去庵日記」が正月早々Facebookに出張してしまいましたので、HPへの掲載が遅くなってしまいました。 PCの左側には気に入っている柳生焼の杯を据えてパソに向かっています。「雑々草」風に言えば、「雑々なるままにひぐらしPCに向かいて・・・・」ってな感じでしょうか?それにしても、新しい年2022年は素晴らしい年になる予感がしましたね~早朝、初詣に行かんと眠たい目をこすって家を出ると、何と小雪が降っているではありませんか!道には真っ白な雪が少し積もって、これぞ「行く道を清める」ではありませんか~凄い!俄かに今年の運命を決めるがごとく行き先を天が清めてくれています。しかし、ノーマルタイヤは少し怖い!えーいっままよ!って粋がって出発「門出!」真っ暗な中、春日大社にお参りせんと「下の禰宜道」に入ろうとすると、三頭の親子連れの鹿が私の目の前に現れ、大社の方へ案内するかのように前を歩んでいきます!~これぞ神の使いが私を導いてくれているのだと感じました。春日大社はこの時間帯、空いているのが例年ですが、コロナが幾分下火になった影響でしょうか、少しだけいつもより人出が多く感じました。それでも、賽銭幕の前は10人前後、独り占め風の参拝を済ませ一路ならまちの「御霊神社」へ、ここでも、不思議が~柏手を打って願い事を心の中で呟いていると、何と~神坐の後ろから藤井宮司さんが現れて「お早いお参りで、おめでとうございます!」とお声を掛けてくれました。これぞ神に願いが届いた証拠と喜んで、例年、お参りする最後の「大安寺」さんへ急ぐ、鳥居を後にご挨拶して出ると、東の空に大きく輝く日の出が眩しく私の目の中に入ってきました~これも奇跡の御来光!大安寺さんはいつもながら、お参り人の数は少ないが、皆真剣に手を合わせ何かを念じているような敬虔な参拝者が多いお寺さんです。本堂前で線香と蝋燭に火を灯し手を合わせて「南無大師遍照金剛」を唱えて目を開けると、そこに本堂で御祈祷を行う河野良文貫主さんが~またまた奇跡のめぐり合わせ~こんなことがあって良いものか?正月元旦の初参りに貫主さんとお会い出来るなんて!ご挨拶が終わると「ちょっと待って!」と一言、竹に入った笹酒を手に「どうぞ!」がん封じの笹酒、ありがとうございます。家に戻るや神棚(茶箪笥の上に作った立派なもの?)に~あ~やっぱり、今年は良い年になるんだと、一人で悦にいっている自分が不思議に思えて・・・・例年正月を迎える花は玄関前の外に生けるのですが、今年は大晦日に風が強かったので玄関内へ~松竹梅、万両、千両、南天に水仙とお祝いの物を、全て、いつものように我が庵の庭や御陵さんの濠端や野にあるものをいただき生け込んだもの、茶室には、勢い余って切ってしまった「万両」とお軸は「松樹千年翠」茶床の飾り「結び柳」と虎の香合を床に据えて「今年こそは、良い年になるように!」と祈りました!これって、「初夢」?

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喫茶去庵日記12月8日

昨日は久しぶりに喫茶去庵を臨時休業として大阪に出かけました。雨の中でしたが2年ぶりに難波、上六とまわり、上六で友人達と一献しました。コロナも少し落ち着いてきたのでお誘いに乗って楽しんできました。いいものですね~やはり友人達と昔話をしながら美味しい肴とお酒で盛り上がりました。話は昔話から「1年が早く過ぎて行く」という話になって、こういう話になるということは皆が歳を取ってきた証拠だという結論になりました。確かに1年経つのが早いですね!今日は既に12月に入り一週間が過ぎてしまいました。遂に、師走という1年の最終月に突入したのですが、どうにも「師走」は「歳走」と書いた方が良いように思えてきました。本当に早く歳が過ぎて行きます。私は時々月日が早く過ぎて行くことを~1日はあっという間に、1週間は瞬く間に、1ヶ月はえっもう?、半年は気がついたら、1年は知らないうちに・・・なってた~と遊んでいます。今年もコロナ騒ぎで何をしているのか解らないうちに師走になってしまいました。もう正に「冬」なのですね~確かに寒さが厳しくなってきました。奈良の紅葉の名所ではほぼ全ての場所で葉が落ちてしまったようですが、我が庵の庭の小さな紅葉の木にはまだ赤くなった葉を沢山付けたままです。毎年綺麗に赤くならなうちに葉が落ちてしまうのに、今年は何故か綺麗に残っています?そういえば、庭の片隅に不思議なことが・・・・・・9月から10月頃に咲く「ホトトギス」の花がなんと満開になっている1株があります。もう師走ですよ、冬至も近づいているのにです。どうしたのでしょうか?もう1株の方は既に全ての花が散ってしまって、花があったところが白く細い茎の様になっています。温暖化とかの影響なのでしょうか?コロナの感染拡大などもそぅですが、何か不気味な感じがしますね・・・・・それでも、コロナの方は沈静化に向かっているように見えています。もう少しの辛抱でしょうか?

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喫茶去庵日記11月17日

先週の11月11日(木)11月の最初の亥の日、喫茶去庵の茶室「遊心」の炉開きをしました。いよいよ炉の季節がスタートしました。炉開きは茶の正月と言われ、開炉は縁起を担いで火難除けである(亥)亥の日に行い、亥の子餅やぜんざいをいただくのが普通ですが、今年は誰も来られなかったので残念ですがどちらもいただきませんでした(私があまり甘いものを好まないので~)。利休さんは「柚子が黄色く色づいた頃」に炉開きをすると言っていますが、こちらの方も我が庵の柚子は薄っすらと黄色味が出てきたばかりです。ご近所の柚子はしっかりと黄色く色づいているのですが~きっと私が早くに剪定をしてしまって花芽が早くつかなかったのではないかと反省しています。炉の中の炭の火を見ていると、本当に心が和みますね。コロナが早く収束してお茶会を楽しみたいものです。

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喫茶去庵日記10月27日

10月も終わりに近づきました。来月は炉開きになって炉の季節がやってきます。今年の開炉即ち「炉開き」は最初の亥の日が11月11日だそうですので、当庵もこの日に炉を開こうと思っています。炉になる前の名残りの風炉では「中置」といって風炉を左から畳の真ん中に据え替えてお客様に火を近づけて点前を行います。棚を使う場合は「五行棚」といって、天地に四角板、それに三本の竹で柱を作り、地板に土風炉を置き畳中央に据える特殊なものしか使えません。生憎、当庵には五行棚がありませんので、土風炉を畳の中央に据えて道具の取り合わせを考えてみました。水指は普通のものとは異なり、細くて丈の高い「細水指」で飴釉のなだれが綺麗な「高取」を、それに合わせ同じく高取の掛け分け蓋置(本来は竹の蓋置ですが、季節の変わり目、風炉から炉に移る時期にかけて、釉の掛け分け)にしました。勿論、土風炉に尻張り刷毛目釜、茶碗は信楽(これも自然釉が綺麗になだれている)、薄器は面取根来菊桐秋草蒔絵(寿峰作、茶杓は浸み竹の銘「山里」床の花は籠につわぶきを入れてみました。このように中置の道具取り合わせを考えていると、もう、冬の季節になっていき、直ぐに師走になってしまうのだな~と少し寂しくなりました。コロナも感染者数が各地で減少し続けています。このまま、収束してくれれば良いのですが~でも一方でまた英国などでは新たなコロナの異種株が出てきて感染が拡大しているようで、この先どのようになるのか見通しがつきません。寒さが深まっていく中でツワブキの黄色の花が元気に沢山咲いています。ツワブキの様に皆さんと一緒に協力しながら感染拡大しないように、収束するように、頑張りましょう!

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