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喫茶去庵日記7月7日

今日は7月7日七夕です。七夕は中国が起原の日本の祭りです。天の川に隔てられた「織姫」と「彦星」が年に一度だけ逢える日ですが、奈良は朝から梅雨空、午後からは酷い土砂降りなっています~今夜は星空も天の川も見られず、二人も逢うことは叶わないのでしょうね。韓国では、七夕には絶対に雨が降ると信じられているようですよ。七夕は6日と7日の2日間で、6日は二人が一年ぶりに逢ってうれし涙を流すので雨になるとか、そして今日7日も雨が降ると、それは別れを惜しんで涙しているのだと言われているそうです。日本ではそのような話が語られていませんので、早く雨が上がってもらえればと思います。先週末は熱海で豪雨による土石流の災害が発生し、今日も、行方不明者の捜索や復旧作業が続いています。そんな中、松江の方でも線状降水帯による豪雨で災害が予想されるため、最高の5レベルの避難情報も発令される状況になっています。更に大きな災害にならないように祈るばかりです・・・・さて、七夕の時期に行われるお点前があります。この点前は「葉蓋」の点前と言って、裏千家十一代玄々斎宗匠が創案したものです。水指の蓋を梶の葉に代えて「葉蓋」にして運びの点前を行います。昔は七夕の祭りに、梶の葉(7枚)に歌などを書いて星に手向ける風習があったのを基に、梶の葉によって七夕を表したものです。喫茶去庵の茶室「遊心庵」に葉蓋の点前の取り合わせを考えてみました。梶の葉は手に入り難いので、今、大きな葉を沢山つけている「つわぶき」を使ってみました。葉は梶の他、桐、蓮、里芋など大きな葉が使えます。水指は玄々斎宗匠が創案したものは、末広籠(花入)の中に入る受け筒(黒漆塗の曲げに切箔を散らしたもの)を見立てていますが、ここでは少し小さめの赤膚焼のものにしました。茶碗は義山ギヤマン(ガラス)の翡翠(かわせみ)と鮎の絵で涼しく、夏の暑い盛りにはとても涼しげに感じられまると思います。

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