日別アーカイブ: 2021年8月4日

喫茶去庵日記8月4日

今日も奈良は猛暑、朝から「暑い!暑い!」の連発で他の言葉が出ない!この暑さの中でも「オリンピック」は開催され、体温を上回る危険な気温、しかも日本独特の蒸し暑さの中、多くアスリートが全力を尽くして競技を行っている。私も野球少年だった頃を思い出すと、太陽の熱光線が頭や背中を容赦なく焼いて、グラウンドから立ち上る熱された土埃が砂漠の砂の様に体の下から上に向かって焼き上げてくる。そんな状態の中では頭もぼーっとなって身体も思うように動いてくれなくなり、自分の持っている力全てを出し切ることなどは、ありえないような気がしました。ところが、実際の試合になると同じ状況の中でも違うのです。頭がぼーっとなるどころか、むしろ、鮮明になってくるのです。熱光線も砂漠の砂の熱さも、感じなくなるのです。体感温度は40度を超えていても、汗も身体中に吹き出ているのですが、何も感じなくなるのです。何故でしょう?本当に信じられないほど、周りの状況を感じなくなっているのです。これは「集中力」なのでしょうか?テレビで競技中のアスリートの姿を見ていると、気温や蒸し暑さなどは感じることが出来ないのですが、顔や身体から出ている汗やウエアの汗ばんだ状態を見ると容易に酷い状況が想像出来ます。ところが、眼を見ていると、輝いているのです。そして遠くのものを見ているように、一点に集中しているかの様に見えるのです。多分、自分の目の前以外、何も見ていないのだと思います。これが、集中力なのでしょうね。だから、持てる力、あるいはそれ以上のものが出せるのでしょう!オリンピックの400メートルハードルで北欧の選手が予選、決勝で世界新記録を出して金メダルを獲得しました。北欧の夏平均気温は20度で湿度も低いそうです。そうです、15度以上高い気温、そして蒸し暑い中で、彼は自分の持てる力以上のものをこの決勝戦で出すことが出来たんですね!スポーツって本当に凄いですね!実際の環境や事実を無視して、最後は凄い力が出るのです。水泳の200メートル、400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した日本の女性、柔道の決勝で金メダルを獲得した兄妹、炎天下のコンクリートで出来た熱反射板のような競技場で若い力がいつもより素晴らしい力を発揮して上位を独占しました。その頂点に達した人達を見ると全てのアスリート同様に出し切れた力をこれでもかと見せている。素晴らしい!私ももう一度そんな目をしてみたいし、輝いてもいたいと思いました。無理かもしれませんが、何かにチャレンジする力を、アスリートたちの頑張りから得たような気がします。明日はより遠くまで集中してウォーキングをしよう!明後日はより遠くまで集中してバイクツーリングをしよう!オリンピックの開催については賛否がありましたし、私自身、コロナ禍の中での開催には反対していましたが、開催してしてしまって、アスリートそれぞれが全力で競技に向かっている姿を見ると応援せざるを得ません。この結果、コロナが益々拡大するような結果が出ても、それは政府を始め我も含め責任があると思います。終了後は責任の所在を明確にすることは絶対に必要だと思いますが、コロナ感染の終息に向けて全ての人々が今までの反省も含め、全力を出すべきだと思います。

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