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喫茶去庵日記9月17日

「気が付いたら夏が終わり秋になっていました。」そんな言葉が今の事実を表しているような気がします。今日は既に17日、9月も3週目が終わろうとしています。今年の夏は梅雨が長く梅雨明けも遅れましたが、夏と感じることが出来たのは2週間ぐらいしかなかったのでは?と思います。確かに暑い日が続いて早く秋になって涼しくなって欲しいと思ったこともありましたが、暑い日が終わって梅雨がまたやって来たようなグズグズした長雨が終わると、それは秋になっていました。涼しい風が吹き気温も低くなって、夜は薄がけをかけて寝るよようになりました。秋は尾花が相応しいと日記にも書きました~でも、その尾花の穂も白い綿あめの様になってきました。もうすっかり秋なんですね~何となく夏が終わると、とても寂しくなるのはなぜでしょう?毎年秋になると不思議に思うことがあります。もうすぐ、お彼岸ですが、お彼岸になる1週間ぐらい前になると決まって「彼岸花」マンジュウシャゲがすっと伸びて鮮やかな赤い花を付けます。本当に不思議な花です。暦を見て出てくるのでしょうか?葉もなく急に、にょきにょきと茎が伸びて先に縮めた手のひらを拝むように合わせたような蕾が付き、あっという間に真っ赤な花を咲かせます。そして群生します。勿論、毎年、少しずつ株を集めそのようになるのですが、気づくのはそれらが群生した時なのです。農家では田畑の畔に植えてモグラや動物達から作物を守ります~球根に毒があって侵入出来ないようにしています。田畑に真っ赤な細い帯を伸ばした様に見えて独特の景色になります。明日香村の段々畑を時々見に行きました。日本の原風景のようですね!稲に黄色い穂が付き赤と黄と緑の鮮やかな絨毯になっていました。子供の頃、誰かが「去年亡くなった誰々さんが彼岸に出てきたんだ」と言われ、気味が悪くなって彼岸花を直視出来なくなりました。そう言われれば、毎年増えていって、何となく私に縁のある方々が集まっているようにも見えてきます。もう一つ面白いのは、花が咲く時には葉が全くありませんが、花が終わり茎も枯れると、今度はヤブランなどのような細長い葉が沢山出てきてびっくりします。そして、葉が枯れてまた茎が伸び、花が咲きます。今年は白花の彼岸花を良く見かけます。何とも言えない真っ赤な花よりも白花の方が何となく花らしく見えて可憐な感じがします。田の稲も穂が大きく伸びて実をつけてきました。いよいよ本格的な秋になって行くんですね!台風が今夜から明日朝にかけて近畿地方に接近します。台風も秋の代名詞になっていますが、今回の台風は珍しく福岡に上陸し瀬戸内海を東に真直ぐ進み近畿地方を襲います。もう、何度となく長雨や線状降水帯による水の被害が出ていますが、この台風でまたまた大きな被害が起きないよう祈ります。稲に加え、柿、栗も実をつけて黄色くなってきました。これらの実も収穫の前に台風による被害が無いように祈っています。

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喫茶去庵日記9月5日

「2度目の梅雨」が相応しいような長雨が漸くあがって、今日は陽の光が眩しく久し振りの青空を見上げてしまいました。雲は鱗雲の様に東の空から西の空に広がって秋空を感じます。長雨の最中に夏が過ぎて秋になってしまったのでしょうか?気温もそれほど上がらず、セミの鳴き声も「ツクツクボウシ」のおーしつくつくと「ヒグラシ」のカナカナカナが聞こえています。「カナカナカナ」はそのままですが、「ツクツクボウシ」は、私は「おーしつくつく」と聞こえるのですが、他の人の中には、名前の通り「つくつくほーし」と聞こえる人もいるようです。鳥の聞きなしも人によって聞こえ方が違うようで面白く感じます。昨晩は我が庵の庭でも虫の声が沢山聞こえました。コオロギの声は聞こえますが、他の虫の鳴き声が良く判りません。キリギリスやスイッチョンも聞こえず、ただ、リンリンリンと細い鳴き声が広がって聞こえていました。鈴虫とは違うようで、昔はいなかった外来種なのでしょうか?本当に秋になったのですね~秋の代表に、私は「尾花」を挙げます。ススキ(芒)ですが、やはり尾花と呼んだ方が素敵に感じます。野原に群生して風に揺らぐ姿は正に「秋」を感じますね~昨日、我が庵の駐車場に大きな株を作って群生している斑入りの「矢筈尾花」を籠に生けてみました。通常の生け方より背を高くして生けました。床の中で籠とのバランスは悪いのですが、これの方が野にあるように感じて私は好きです。コロナが去ってゆっくりと尾花を眺め、虫の声を静かに聞いて楽しみたいですね!

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