月別アーカイブ: 10月 2021

喫茶去庵日記10月27日

10月も終わりに近づきました。来月は炉開きになって炉の季節がやってきます。今年の開炉即ち「炉開き」は最初の亥の日が11月11日だそうですので、当庵もこの日に炉を開こうと思っています。炉になる前の名残りの風炉では「中置」といって風炉を左から畳の真ん中に据え替えてお客様に火を近づけて点前を行います。棚を使う場合は「五行棚」といって、天地に四角板、それに三本の竹で柱を作り、地板に土風炉を置き畳中央に据える特殊なものしか使えません。生憎、当庵には五行棚がありませんので、土風炉を畳の中央に据えて道具の取り合わせを考えてみました。水指は普通のものとは異なり、細くて丈の高い「細水指」で飴釉のなだれが綺麗な「高取」を、それに合わせ同じく高取の掛け分け蓋置(本来は竹の蓋置ですが、季節の変わり目、風炉から炉に移る時期にかけて、釉の掛け分け)にしました。勿論、土風炉に尻張り刷毛目釜、茶碗は信楽(これも自然釉が綺麗になだれている)、薄器は面取根来菊桐秋草蒔絵(寿峰作、茶杓は浸み竹の銘「山里」床の花は籠につわぶきを入れてみました。このように中置の道具取り合わせを考えていると、もう、冬の季節になっていき、直ぐに師走になってしまうのだな~と少し寂しくなりました。コロナも感染者数が各地で減少し続けています。このまま、収束してくれれば良いのですが~でも一方でまた英国などでは新たなコロナの異種株が出てきて感染が拡大しているようで、この先どのようになるのか見通しがつきません。寒さが深まっていく中でツワブキの黄色の花が元気に沢山咲いています。ツワブキの様に皆さんと一緒に協力しながら感染拡大しないように、収束するように、頑張りましょう!

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喫茶去庵日記10月19日

一昨日までまだ30度に近い気温だったのが1日過ぎた途端、なんと最低気温が8.8度と晩秋のような寒さに!急激な変化で皆さんの周りに風邪を引いてしまった人がいませんか?当庵では昨日、濃茶の茶会体験をご予約いただいていたお客様も「風邪を引いて」しまったようで、残念ながらキャンセルとなってしまいました。楽しみに取り合わせを考えて準備をしていたのですが本当に残念でした。私の方は、昨夜はベットのシーツを冬用に、掛布団も秋冬物にチェンジして寝ました。二日前は薄い夏がげ布団一枚だったのが、驚くような変わりようです。今日は午後から冷たい雨になりました。一週間ほど前には「こんな気温の高い中で庭の「茶の花」が咲きました~何か変な感じがします。」と、お話をしたのですが、今日は正に茶の花が咲くに相応しい気温になりました~寒いです。その一週間ほど前は庭の「アケビ」の実が口を開けて甘い身が現れました。秋ですね~でも、この一瞬の気温の変化は何を意味するのでしょうか?もしかすると、遂に日本も四季が無くなって、夏の後は冬になってしまうのでしょうか?これも温暖化による気候変動の影響なのでしょうか?困ったものですね~お茶の世界では、10月だけに行われる点前があります。次回の日記はこの「中置」をテーマに取り合わせを考えてみたいと思います。 アケビの実です!→

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喫茶去庵日記10月4日

コロナも9月30日で非常事態宣言などが解除されました。これからどんどん収束に向かうのでしょうか?私の不安は解除されていませんが~。今日は10月になってもまだ30度近い気温が続いています。2階の南側窓から真夏のような陽射しが容赦なく入ってきて、座ってパソコンを操作しているだけなのに、汗が出てきてしまいます。東北でも岩手など30度を超えたところが多く出ています。どうなっているのでしょうか?何か変ですね?カナカナとヒグラシもまだ鳴いています。一方で田の稲穂が垂れ下がって早く収穫して下さいと訴えているように見えます。庭のシュウメイギクが~秋明菊と書かれたり、貴船菊、秋牡丹などと呼ばれています~もう既に咲いています。菊と書かれているので、キクの仲間かと思っていたら、キンポウゲ科アネモネ属だそうです。貴船菊は京都の貴船に自生していたものが、そう呼ばれたようです。もう大昔のことですが「貴船菊」と聞いてなんとなく貴船神社の朱色や川床の下から聞こえるせせらぎの音をイメージして、貴船に自生しているのを観にいったことがありました。貴船神社の周辺を歩いて漸く見つけた時はとても嬉しかったのを覚えています。大きなカエデの葉に似ているが亀裂が小さいような葉を3つ付けて、多くの葉が地を這うように地面を覆ってしまいます。その中から茎がすっと立ち上がって葉よりはるか上のほうに幾つものつぼみを付けます。ちょっと変わった葉や花の付き方ですが、白、やピンクの花が群生しているのをちょっと離れて見てみると、とても愛らしくいつまでも見ていたくなるような気がします。空には入道雲のような雲が浮かんでいますが、空の方からは、けたたましい鳴き声のモズがもうやって来ています。やはり、秋なのですね~毎年、この頃に山や北の方からやって来て春にまた帰っていきます。小さい鳥なのにくちばしもタカのように曲がっていて小鳥なども捕まえてしまうそうですし、必ず木のてっぺんで大きな声で鳴き、なんとなく鳴き声を聞くと寒さを感じたり、変に嫌な感じがしたりします。こんなに季節がおかしくなってしまってと私達は嘆きますが、植物や動物は何かを感じて行動するのでしょうね~不思議です。

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