喫茶去庵日記5月27日

今日は朝から雨が降っています。それも酷く強い雨です!昨日はたった一日の梅雨の晴れ間でしたし定休日でもあったので、気になっていた吉野山の金峯山寺蔵王堂に行ってきました。通常であればバイクで出発のところでしたが、生憎、腰の調子がもう一つ良くないので車で出発、久し振りの吉野山だったので下千本、中千本、上千本、そして奥千本と葉桜の中を車でひとまわりした後、車を駐車場に入れて、下から蔵王堂を目指しました。桜も蔵王権現の特別開帳も終わってしまって閑散としていましたが、国宝の仁王門が解体修理を行うことになって、その七年間の工事が開始されると聞いて、暫く見られなくなるので見ておきたいと思ったのと、仁王門が建っている足元は小高く狭い台地になっているので、いったいどのようにして解体修理を行うのだろうと興味がありました。勿論、専門的な知識が私にある訳でも無いのですが、何か惹かれるものがありました。仁王堂は蔵王堂の正面山門ではなく北側にあって下千本から参拝に登ってくる参拝者用の入り口になっているのですが、山道を蔵王堂に登ってくると下から見上げるような山門があたかも本堂の様に壮大な堂宇に見えます。とても迫力のある姿です。来て良かった!工事は未だ始まったばかりで本体はそのまま全体が見える状態にありました。こんな狭い場所でどうするんだろうと眺めていると、仁王堂の横で工事用の足場などを組み立てている集団の中に監督者らしき人がいたので、近寄って工事の概要を聞いてみたところ、親切に大屋根などで覆ってその中で解体するとのこと、材の修理はあるものはこの近くで、あるものは別な場所に移してそれぞれ行い、その後、組み立てていくと親切に話をしてくれました。それにしても解体、材の移動、修理、その後の組み立てと身近にある大きな仁王門を見ていると、とても簡単にはいかないのだろうと即座に思いました。こういった大きな文化財の解体修理が、現在、日本中で沢山行われているのだと思っただけで「素晴らしい!」と言葉には出せないが、関係者の皆さんのご苦労が判るような気がしました。何かお手伝いが出来たらと思いましたが、どうすることも出来ないことも認識してしまいました・・・・

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